Grand Canyon National Park
グランドキャニオン国立公園

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Grand Canyon

グランドキャニオンはアリゾナ州を象徴するものの一つで,アリゾナ州の愛称(Grand Canyon State)にもなっています.2000年の7月に1泊2日で行ってきました.グランドキャニオンにはノースリムNorth RimとサウスリムSouth Rimあるのですが,比較的行きやすい,サウスリムへ行きました.フェニックスPhoenixから車で,インターステートI-17で北上し,フラグスタッフFlagstaffを経由し,US180とUS64を通り,グランドキャニオンヴィレッジGrand Canyon Villageに入りました.

森を抜けると,目の前がグランドキャニオン,マーサーMatherポイントでした.真昼で,岩の影が少なく,凸凹は分かりにくかったですが,想像以上の巨大さでした.対岸は青くかすみ,コロラド川Colorado Riverの流れは,遥か下に岩の隙間から僅かに見えるだけです.しかし,グランドキャニオンの美しさは,日の入,日の出の前後数時間といわれているように,昼間行っただけでは,グランドキャニオンのほんの一部しか楽しむことができません.幸い,宿はグランドキャニオンヴィレッジ内のYavapai Lodgeに取ることができたので,日の入,日の出両方を楽しむことができました.

夕方,太陽が西へ傾いてくると,昼間は"のっぺらぼう"だった岩々は,それぞれ大きく影を作りはじめ,グランドキャニオンの地形の複雑さを映し出し,岩の光があたった部分は,オレンジ色やピンク色へと刻々と色が変化し,とても美しい光景でした.しばらくして,岩を照らす光が少なくなった頃に,コロラド川の向こうへ太陽が沈んでいきました.ふと,周りを見渡すと,私が行ったHopiポイントは,多くの人でごった返していました.良い場所を取るには,少なくとも1時間前くらいには,行った方が良さそうです.また,Hopiポイントはシーズン中自家用車の乗り入れは禁止されているので,シャトルバスShuttle Busで行くことになるのですが,日没後しばらくするとバスがなくなるので,落ち着いて夕焼けを楽しむことは難しいかもしれません.日没後,ロッジまで帰る道の途中,ふと空を見上げると,おびただしいばかりの星の数,音を立てて流れていそうな天の川.長年,星を見つづけていますが,これほどの天の川を見たのは初めてでした.昔の人が天の川と名づけたわけが分かったような気がしました.

日の出は,車で行けるMotherポイントを選びました.日の出1時間前には到着し,対岸のノースリムがの縁がうっすらと明るくなり,赤く焼けてゆく空の様子を楽しみながら,日の出を待ちました.真正面から太陽が昇って来たので,岩の焼ける様子は,日の入ほど楽しむことは出来ませんでした.やや失敗かな.

グランドキャニオンには,View Pointがたくさんあり,それぞれ見え方が違うので,いろいろ考えて選ぶのも面白そうです.帰りにDesert View Driveを通り,Desert Viewへ寄りWatch Towerへ登りました.ここでやっとまともな,コロラド川を見ることができました.Watch Towerは,ネイティブNative(いわゆるアメリカインディアン)の古い建物を参考にして作ったそうです.グランドキャニオンのあるあたりは先住民の居留地も多く,先住民の文化に触れることができます.

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